組み合わせが決まったので、ブロックごとの勝ち上がりと大会の展望を予想したい。
■Aブロック(呉×市和歌山、高松商×春日部共栄)
→高松商と春日部共栄の勝者が勝ち抜け
初日の第2試合は、高松商・香川と春日部共栄・村田の注目の好投手対決に注目したい。先に本領を発揮し主導権を握った方が投げ合いを制し、そのまま準々決勝まで勝ち上がるのではないか。
■Bブロック(履正社×星稜、日章学園×習志野)
→奥川が1,2回戦完投すれば星稜。ただし温存策をとったらコケる
履正社対星稜は一回戦屈指の好カードと言われるが、履正社打線が奥川を打ち崩すのは難しいだろう。また、今大会を代表する迷監督同士の戦いともいえる。
優勝候補筆頭の星稜の不安材料は林監督の采配だけであり、彼が余計なことを考え始めると負ける確率が一気に高くなる。一回戦が強豪相手、しかも2回戦以降の日程にも余裕が生まれたことで、1,2回戦とも奥川完投の決心がついただろう。これで2回戦で奥川を温存して負けたら本物だ。
■Cブロック(明豊×横浜、米子東×札幌大谷)
→及川が1回戦無双、からの2回戦投壊で札幌大谷がラッキー進出
及川の試合ごとの振れ幅が大きすぎて予想が難しいが、1回戦で菊池雄星に並ぶ152km(あるいはそれ以上)をマークするなど好投し勝ち上がるも、2回戦は大乱調で札幌大谷に負けると予想。注目される札幌大谷は、甲子園デビュー戦で組み易い相手と当たったのは幸運だった。
■Dブロック(津田学園×龍谷大平安、盛岡大付×石岡一)
→近年安定している盛岡大付が勝ち上がり
津田学園の前が平安打線を抑え込み勝ち上がり、初戦の石岡一戦で大勝した盛岡大付がその前を打ち崩し準々決勝に進出すると予想。
■Eブロック(山梨学院×札幌第一、筑陽学園×福知山成美)
→筑陽学園が初のセンバツで躍進
筑陽学園以外は甲子園常連校が集まったが、最高成績は福知山成美のベスト8。特に山梨学院対札幌第一は「出てもすぐ負ける」勢の対決となった。プロ野球の今オフの主役の一人だった長野の母国・筑陽学園が初のセンバツ出場で投手力を発揮し、スルスルと勝ち上がるのではないか。
■Fブロック(広陵×八戸学院光星、富岡西×東邦)
→広陵と八戸学院光星の勝者が勝ち上がり
予想が楽しいゾーンである。「春の広陵」も、2010年に現日本ハムの有原を擁してベスト4入りして以来、上位進出できていない、というよりそもそもあまり出場できていなかった。久々の躍進を狙う中で、初戦から厄介な相手と当たった。光星は春夏通じて初戦を実に10連勝中である。この注目の一戦をとった方が勝ち上がるのではと思うが、東邦は平成最初(1989年)の大会の優勝校、そして大阪桐蔭吹奏楽部の友情応援と話題に事欠かない。最近は上位進出を果たせていないが、確変の匂いがする高校とも言える。
■Gブロック(明石商×国士館、松山聖陵×大分)
→明石商が勝ち抜け
実力的に妥当と思う。
■Hブロック(啓新×桐蔭学園、熊本西×智辯和歌山)
→智辯和歌山が猛打で勝ち抜け
桐蔭学園は関東優勝校として一気に箔がついたが、実力的には下位グループである。ミラクル啓新が初戦を勝つ可能性は十分にある。21世紀枠校相手に打撃練習をして調子を上げた智辯和歌山打線が爆発し、勝ち抜けると予想。
■ベスト8以降
星稜は日程に恵まれているとはいえ、どこかで奥川を休ませなければならない。また複数投手を抱えていることで、そうしたいと思うはずだ。その休ませ時は、2回戦か準々決勝と見ているのではないか。準々決勝で奥川の先発を回避し序盤に失点。高松商・香川か春日部共栄・村田に抑え込まれ敗戦というケースは十分想像できる。これまでの春夏の出場時の監督の采配を見る限り、今回のチャンスも自滅で取りこぼすのではないか。
今回の大会は圧倒的な優勝候補が不在で、各校の戦力差が少ない。こういう状況では、5試合通じて安定的な試合運びをできる高校が優勝に近づくと思うのだが、その要素としては
・監督の采配
・レベルの高い複数投手
・守備力
これらが該当する。
具体的には、広陵・明石商あたりがその要素を満たしているのではないか。