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2019年高校野球界の戦術トレンドは?

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新年の学生スポーツ。箱根駅伝は東海大が初優勝し、ラグビーの大学選手権は帝京大の連覇が9で止まった。

高校ラグビーでは大阪桐蔭が初優勝し、いよいよ学生スポーツ界の勢力図が全体的に代わっていくのかと注目していた高校サッカーでは、青森山田が2年ぶりの優勝。決勝で下した流経大柏も2年連続の決勝進出と、こちらは「お馴染みの顔ぶれ」で幕を閉じた。

手堅い結果ともいえるが、それでも、3年間をサッカーに捧げたサッカーエリートたちの最高峰のガチンコ勝負は文句なしに面白かった。

今日の決勝。鹿島入りが内定しているという流経大柏・関川がヘディングで先制点を取るも、同じくJリーグ・札幌入りが内定している青森山田・檀崎の2ゴールで逆転。さらに勝負所で登場するスーパーサブ・小松のゴールで突き放した青森山田が3-1で勝利。インターハイでは2回戦負けだった青森山田が、インターハイに出ることもできなかった流経大柏を下したわけだが、最も重要な大会にピークを合わせられるチームマネジメントは、両校さすがである。

さて、その高校サッカーだが、戦術が最近徐々に変わってきているという。筆者はサッカーの戦術には疎いが、流経大柏の本田監督によると、最近はハードワークで、高い位置でプレスをかけ続けるような戦術を用いているチームが結果を残しているのだという。戦術が一回りして、また一昔前に戻ったのだと。

準々決勝の中継でそのことを聞いて以降注目して見ていたのだが、なるほど、確かに今日の決勝なども両校ボールを持っている相手選手への寄せが早い。

加えて、両校ともロングスローで決定機を作り出すという大きな武器を持っていた。ハードワーク、高い位置でのプレス、そしてロングスロー。これらが今後の高校サッカーのトレンドとなるのだろう。

では、高校野球はどうか。

昨年の甲子園での戦いを参考にすると、今年の高校野球界でトレンドとなりそうな戦術・戦略が見えてくる。

まずは、ヒット・エンド・ランの多用。

昨年のセンバツ。優勝した大阪桐蔭は準決勝・決勝の勝負所でヒット・エンド・ランを使って効果的な得点を挙げた。準決勝は1点ビハインドの最終回に、一死二塁から仕掛けて同点タイムリー。決勝でも同点の終盤、ランナー二塁からのエンドランがタイムリーとなり決勝点を挙げた。西谷監督は「プレッシャーのかかる場面で個に頼るのではなく、チームで点を取るためにエンドランの練習を重ねてきた」と振り返っていた。

得点源に走者が進んでからのエンドラン。この戦術は特に、各チームともまだ打撃力が確立されきっていないセンバツで、今年は多く見られるのではないか。

次に、打てる2番打者の増加。正確なデータは手元にはないが、近年の高校野球では、1番打者が出塁した後2番打者が手堅く送るという場面がかなり少なくなったように思う。2番に打たせて複数得点を狙いにいく戦略は打撃が弱いセンバツでも多く見られ、昨年の宮崎・富島のように、むしろチーム一の強打者を2番に置くチームもあるくらいだ。そうした新しい戦略が甲子園初出場のチームにも浸透しているのは印象深かった。

ますます打高投低に拍車がかかる現代の高校野球において、2番に送らせて確実に1点を取りに行くという戦術はもう時代遅れなのかもしれない。

最後に、複数投手制の確立。こればかりはチームの選手層にもよるところなのだが、特に甲子園での優勝を狙っているチームは今後ますますこの流れに拍車がかかるだろう。

そういう意味では、スーパーエースただ一人の働きで夏の甲子園決勝まで進んだ金足農が、レベルの高い複数投手を擁する大阪桐蔭に大敗したのはよかった。

この試合を見た各地区の強豪校は、甲子園で優勝するためにはやはり投手が1枚では難しいと改めて認識しただろう。結果的に、特定の投手を酷使して選手生命を短くする、あるいは絶ってしまうという悲しい結末に至る可能性が低くなるという意味で、昨夏の甲子園はすばらしい結果だったと改めて思う。

ここまで触れた、「エンドランの多用」「打てる2番打者」「複数投手制」が今年の高校野球界のトレンドとなるのではないかという仮説を持って、今年の高校野球界の熱戦を見届けたい。

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