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第100回選手権大会展望

投稿日:2018年8月4日 更新日:

いよいよ始まる第100回大会。夏は予想などしても当たらないので、春とは違う切り口で、大会のストーリー的に優勝がアリの高校、ナシの高校を見てみたい。

今回はメディアの注目度も高い。大会主催者は何が何でもこの大会を伝説の大会にしたいと思うはずだ。くわえてスタンドの雰囲気やときには審判のジャッジもこの第100回という独特の雰囲気の影響を受けるだろう。そのため、今回の大会は例年以上にストーリー性が加わった、結果的に第100回優勝校にふさわしそうな枕詞がつく高校が勝ち抜く展開になるだろう。

■連覇

まずは最も注目度が高い、2度目の春夏連覇を目指す大阪桐蔭。史上初めての2度目の春夏連覇を第100回大会で達成、となればケチのつけようがない美しいフィナーレだ。連覇という意味では13年ぶりの夏連覇を目指す花咲徳栄も該当するが、100回目にしては少しパンチが弱いか。

■平成の主役

90年代~2000年代前半の高校野球界をけん引し、今年の春に復活を遂げた智辯和歌山が平成最後の夏に優勝する。これも美しい。センバツ準々決勝の創成館戦ではスタンドも審判も一体となって智辯和歌山を逆転させようとしていたが、この夏も2つくらい勝ったあたりから智辯和歌山を大会の主役に押し上げようとする空気が生まれるのではないか。

■古豪復活

龍谷大平安、慶應義塾、鹿児島実のような歴史のある古豪が優勝するのも、美しい。特に平安は甲子園通算100勝に王手をかけており、原田監督のキャラ変とあわせて注目を集めている。2003年夏、服部対ダルビッシュの投げ合いで敗れたとき以来の夏2勝を上げたら一気に勢いに乗るだろう。ただ、京都大会で一度も接戦を経験をしていないのは大きな懸念点だ。

■伝説よもう一度

第100回大会開幕を控え、毎日のように過去の甲子園名場面が流れている。そこで取り上げられ、今回も注目を集める横浜と星稜が優勝するのも美しい。

横浜はなんといっても松坂伝説を持つ、甲子園で数少ない関東の人気校。98年の80回大会で優勝、2008年の90回大会でベスト4ときてこの100回目。同校にとっての最大の懸念といえる平田監督の謎采配にもめげずに序盤を勝ち抜けたら、一気に大会の主役に躍り出るだろう。

星稜は、簑島戦延長18回、松井の5連続敬遠、地方大会だと0-8からの大逆転勝利と、高校野球に数々の名場面を生んできた。さらに今回は松井が始球式を務める開幕戦のくじをひくなど、すでに「持っている」。同校・そして石川県勢悲願の初優勝ならこれもまた美しい。

■被災地の希望の星

創志学園、広陵は今年は特に気合が入っているだろう。

■東北勢の悲願

第100回にして東北勢悲願の初優勝というのも美しい。決勝までいけたら相手が大阪桐蔭であろうがかなりのホームアドバンテージを受けられるだろう。ただ、光星、聖光、羽黒のような野球留学校は特に今年は難しい。100回大会での優勝は観客・高野連・審判が全力で阻止するだろう。不祥事明けの仙台育英もふさわしくない。金足農・花巻東なら誰もが納得するが、花巻東は高野連からはダーティーなイメージがあり嫌われている。

■公立校

私立の野球強豪校が我が物顔で独占している甲子園大会にあって、今回は8校の公立校が出場している(金足農、高岡商、白山、明石商、丸亀城西、鳴門、高知商、佐賀商)。私立強豪校を次々と破って優勝。という佐賀北以来のストーリーならファンも納得。なにより高野連が一番喜ぶ。特に今世代県内負けなしの明石商と高知のラスボス・明徳義塾を撃破して勢いにのる高知商に期待したい。

■人気校×優勝経験あり

報徳学園、近大付、作新学院、日大三、興南あたりの優勝経験と人気のある高校だったら、100回目にしては渋かったね、でも良い大会だったね、という感じになる。許容範囲だ。

※近大付の優勝はセンバツのみ

と見ていくと、ストーリー的に優勝校としてアリなのは以下23校。

大阪桐蔭、花咲徳栄、智辯和歌山、龍谷大平安、慶應義塾、鹿児島実、横浜、星稜、創志学園、広陵、金足農、高岡商、白山、明石商、丸亀城西、鳴門、高知商、佐賀商、報徳学園、近大付、作新学院、日大三、興南

第100回のストーリーとして説明がつかない、つまり優勝の可能性がないだろう高校は以下33校。

旭川大、北照、八戸学院光星、花巻東、羽黒、仙台育英、聖光学院、土浦日大、前橋育英、浦和学院、木更津総合、中央学院、二松学舎大付、山梨学院、中越、敦賀気比、佐久長聖、常葉大菊川、愛産大三河、愛工大名電、大垣日大、近江、奈良大付、鳥取城北、益田東、下関国際、済美、折尾愛真、沖学園、藤蔭、創成館、東海大熊本星翔、日南学園

【参考】組み合わせ

https://vk.sportsbull.jp/koshien/kumiawase.html

いよいよ明日開幕。しっかりと見届けたい。

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