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2018春季大会試合メモ 横浜8-1桐光学園(神奈川決勝)

投稿日:2018年4月30日 更新日:

横浜 101010302=8

桐光 000001000=1

昨秋の屈辱のコールド負けから一冬超え、横浜が全試合圧勝で春季神奈川大会を優勝。一つ結果を出した。

筆者は、横浜対東海大相模の決勝を楽しみにしていた。今年は記念大会のため夏の県大会で両校は対戦しないため、春の大会で手の内を隠す必要がない。決勝でガチンコ対決が見られるのではと心待ちにしていたが、相模が準決勝で桐光学園に不覚をとり、桐光学園対横浜の対戦となった。

桐光は前日に2番手でマウンドに上がった谷村が先発。キレのいい球で横浜の先頭・小泉を見逃し三振にとるも、続く山崎が高めの直球を右方向に先制ホームラン。開始早々に横浜高校が先制した。

桐光学園先発の谷村。富田とのダブルエースで来年は横浜・東海大相模との三つ巴か。

 

横浜はその後、3回に齋藤の内野ゴロの間に1点、5回に小泉が左中間に破るタイムリーを放ちじりじりと点差をつけると、1点を返された直後の7回表に齋藤の2点タイムリーなどで6-1と突き放し、谷村をノックアウト。前日東海大相模相手に8イニング粘投の2番手・富田からも内海のタイムリーなどで2点を奪い、終始自分たちのペースで試合を運び8-1で完勝した。

今大会、横浜は6試合で2失点と盤石の投手力で勝ち抜いた。この日も先発の板川が昨年よりもキレの増したまっすぐとスライダーで桐光打線を抑え込み、7回途中1失点。2番手で登板した及川も、先日の横浜創学館戦で149キロを記録したまっすぐとスライダーでぐいぐい押し、桐光打線に付け入るスキを与えなかった。秋の鎌倉学園戦で投手陣が崩壊し15点を奪われたことを思えば、この結果は大収穫だろう。

横浜先発の板川。「キャプテン」に出てくる青葉のエース・佐野を思わせるふてぶてしさ。

オヨヨこと及川。一冬超えて下半身がゴツくなった。

投手陣の目途が立った一方、6試合で59得点の打線はどうか。個別に見ると、まず入学時から期待された3年生。左のスラッガー・長南は6番レフトでスタメンも、力ないポップフライを連発。及川登板のタイミングで板川にレフトを譲り途中交代した。打席での姿が昨年よりも小さく見えた。

そして万波はベンチスタートから守備固めでの起用。最終回に回ってきたこの日唯一の打席でショートゴロを打ったとき観客席から「当たった!」と歓声が上がるあたり、昨年夏の東海大相模戦の5三振の印象が神奈川の高校野球ファンの記憶に強く残っているのだろう。

味方のピンチに、伝令に走る万波。出番がないながらも、副主将として務めを果たそうとしていた。

4番の2年生・内海は、一昨年の4番・村田を思わせる足を高く上げるフォームで、さっそく「県内限定・無敵」という雰囲気を漂わせていた。当時の村田先輩は履正社・寺島のスライダーに全く合わず同じような空振りを繰り返していたが、はたして全国レベルの投手と当たったときに対応できるか。

先輩の増田を思わせるシュアなバッティングを見せる2年生・小泉に、下級生時代から活躍してきた齋藤・山崎・遠藤らいぶし銀が揃う打線は例年より粘りがあるともいえるが、やはり小粒感は否めない。どこまで厚みを持たせられるかはやはり長南・万波の復活にかかっているだろう。何とか彼らが調子を上げて夏の神奈川と甲子園を盛り上げてほしい。

今年も横浜は県内では強い。よほどのことがなければぶっちぎりで夏の南神奈川大会を制するだろう。が、相模と違って全国で勝てるイメージが沸かない。大一番でエース先発を回避からの序盤大量失点&打線沈黙であっさり負け、のファン怒り心頭の展開を今年も繰り返すのでは、と思ってしまう。昨年・一昨年と勝負所で選手起用ミスを繰り返した平田監督が進めるエンジョイベースボールが本当に正しいのか、確証が持てない。今年の第100回大会に出たら平田体制で3回目、いよいよ真価が問われる場となる。ぜひ結果で周囲を黙らせてほしい。

最後に、例年レベルの低い運営力を見せつける神奈川高野連について。今回は初めて(?少なくとも筆者は記憶にない)春季大会の準決勝・決勝で横浜スタジアムが使用された。これは素晴らしい。夏の大会前にこの人工芝を体感できることは大きく、選手にとってただの「夏のシード権確保のための大会」にとどまらない、勝ち上がるモチベーションにもなるだろう。観客にとっても、保土ヶ谷での座席確保にげんなりする必要もない&アクセスも良いため、良いことづくめである。ベイスターズとの日程調整はしつつ、ぜひ来年以降も継続してほしい。

しかし、ネット掲示板などで見る限り、1時間ほど空ける試合間隔の長さは相変わらずのよう。それならそうと、正味の時間をトーナメント表に記載すべきである。(つまり、第一試合が11時開始なら第二試合は13時半ではなく、14時開始だと。)優秀な東京都高野連に周回以上の遅れを見せる神奈川高野連の運営にも、夏に向けたさらなる成長を期待する。

よく入ったネット裏。春でこれか・・。

 

 

 

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