近年のセンバツには、興味深い傾向が見られる。2010年代の過去9大会で、同一都道府県から複数同時出場している(いわゆるアベック出場)高校が優勝したケースが6回ある。
・第82回(2010年) 興南(嘉手納と出場)
・第83回(2011年) 東海大相模(横浜と出場)
・第84回(2012年) 大阪桐蔭(履正社と出場)
・第85回(2013年) 浦和学院(花咲徳栄と出場)
・第86回(2014年) 龍谷大平安(福知山成美と出場)
・第89回(2017年) 大阪桐蔭(履正社と出場)
ちなみに全出場校に占めるアベック出場校の比率は以下の通りで、2010年から5年連続でこの中から優勝校が出ていることは興味深い。
・第82回(2010年)25%(8/32)
・第83回(2011年)31%(10/32)
・第84回(2012年)25%(8/32)
・第85回(2013年)44%(16/36)
・第86回(2014年)37%(12/32)
・第89回(2017年)56%(18/32)
※89回大会は過半数がアベック出場と、かなり珍しい状況であった。地域性よりも実力を重視する近年の選考姿勢が明確に表れた年ともいえる。
また、以下の通りアベック出場の両校がそろってベスト8入りした例も近年はよく見られ、記憶に新しい2年前の決勝は大阪決戦だった。
・第86回(2014年) 龍谷大平安(優勝)と福知山成美(ベスト8)
・第89回(2017年) 大阪桐蔭(優勝)と履正社(準優勝)、福岡大大濠と東海大福岡(ともに ベスト8)
・第90回(2018年) 日本航空石川と星稜(ともにベスト8)
同じ宿舎に泊まっている県内のライバル校よりも早く負けられないという意識が結果として良い方向に出ているとか、理由について言えることはその程度だろうが、一つの視点として同一都道府県から複数出場している高校の勝ち上がりに注目していきたい。
ちなみに、過去の大会を通じた最強の組み合わせは横浜&東海大相模と言える。この2校は過去、第64回(1992年)、第78回(2006年)、第83回(2011年)の3回同時出場しているが、
・ 第64回(1992年) 東海大相模が準優勝
・ 第78回(2006年) 横浜が優勝
・ 第83回(2011年) 東海大相模が優勝
と必ずどちらかが決勝進出している。
今年のアベック出場校は以下の通りで、32校中12校が該当。果たしてどうなるか。
・札幌大谷&札幌第一
・桐蔭学園&横浜(前回この組み合わせで出た2003年は横浜が準優勝)
・龍谷大平安&福知山成美(2014年は両校ベスト8入りし、平安が優勝)
・智辯和歌山&市和歌山
・広陵&呉
・明豊&大分