第105回選手権 千葉大会3回戦
銚子商 00000=0
習志野 12000×=12
4年ぶりにブラバン人数制限なし、声出し解禁で行われる夏の選手権大会。3連休の初日、伝統の一戦を見にうきうきと柏の葉公園を訪問。開始1時間半前に入場すると三塁側(習志野側)の内野席はほぼ満員とのこと。ブラバン好きとオールドファンがフル動員、予想どおりの出足だ。
開始時には外野もほぼ満員。当日券の売り出しも「一時停止」するとのアナウンスが入った。

Aシードの習志野に対して、秋春とも勝ち上げれなかったものの、実力校と接戦を演じていたダークホース・銚子商。筆者は終盤まで競り合う展開を予想していったが、伝統の一戦は意外や意外、初回の12得点を盤石の守備で守りきった習志野が5回コールドで圧勝したのだった。家から2時間かけて、開始1時間半前に球場に到着し、試合時間は1時間40分だった。むう
結果的に大差がついた一戦は、両校の初回のバント守備が勝負の分かれ目となった。
1回表、銚子商は先頭の鵜澤が初球をセンターにクリーンヒット。大会初登板の習志野・小城の立ち上がりをいきなりとらえる。最高の出だしに盛り上がる銚子商側スタンド。
2番打者渡邉は手堅く送りバント。それなりに打球を殺したバントに見えたが、習志野のサード成田は果敢に二塁送球で、間一髪アウト。初回の守備、リスクを避けたくなるところだがいきなりのビッグプレーが飛び出し今度は習志野側スタンドが沸き立つ。
続く押本のときにエンドラン、これも真芯でとらえてライト前で1死一三塁とするも、つづく加藤のこれまた強烈なサードゴロを成田がしっかりおさえ、5-4-3のダブルプレーでピンチ脱出。打った打者は全てとらえていたが結果的に0で終わり、小城もほっと一安心。
習志野はその裏の攻撃、先頭の藤崎が左翼線にツーベースヒット。続く2番寺内は三塁側へのバント。投手が取りそのまま三塁封殺かという当たりに見えたが、銚子商の先発・矢澤投手は打球が転がるやいなや「サード!」と指示。え、、マジで。完全に三塁で送球待ちだったサードとお見合いになりオールセーフ。いきなり無死一三塁のピンチを招いた。浮足立つ銚子商ナイン。
四球で満塁から習志野4番佐藤のタイムリーで先制するとその後、押し出し含む四死球で7点入りさらに1死一二塁、一巡して2打席目の2番寺内が再び三塁側にセーフティバント。これをサードが処理を焦り一塁悪送球で走者2人生還で9-0。スタンドを落胆のため息が覆い、これがこの試合の実質的な決着がついた瞬間となった。
銚子商投手陣の低めボール球に一切手を出さない打線と堅い守備。習志野の出来が相手を上回ったことにことには違いないが、両校に12点も差がつくほどの実力差があるようには見えなかった。かえすがえすも、初回のバント処理が大きな分かれ道となったように思う。
後ろに座っていた銚子商のOBと思しき一団の中で、一人のおじさまが後輩たちの守備位置、状況判断、配球に至るまで手厳しく寸評されていた。愛のある叱咤激励だが、野球というゲームのとらえ方が昭和からアップデートされていない感は否めず。いわく、「昨日も言ってきたのに、なんでやらないのか。できないのか」とのこと。古豪って、大変だ。