いよいよ、いよいよ組み合わせが決まる2021年センバツ。昨年は組み合わせ抽選前に中止が決まってしまったので、この組み合わせが決まる直前のドキドキは2019年8月以来、実に1年半ぶりの感覚である。
明日2月23日に行われる組み合わせ抽選会の見どころをいくつか。
まず、今年の大会も2017年夏~2018年夏と同様、「大阪桐蔭を倒すのはどこか?」が最大の注目となるだろう。
全国屈指の強力打線に加え、何と言っても超強力投手陣。春はセンバツから。センバツは投手力。試合を重ねるごとに疲労がたまる相手校投手陣との差が如実に表れるだろう。
そのため、大阪桐蔭を倒すには、大阪桐蔭打線を圧倒できるだけのポテンシャルを持つエース投手を擁するチームが大会序盤で当たること。これが重要である。
今年の顔ぶれでいうと、北海、仙台育英、常総学院、東海大相模、東海大菅生、県岐阜商、中京大中京、市和歌山、智弁学園、天理、福岡大大濠。倒せる可能性があるのはこのあたりか。
今年は、同一都道府県のみ決勝まで当たらないものの、地区割ナシの完全フリー抽選のため、近畿勢各校にも序盤で大阪桐蔭とあたり倒すチャンスありだ。
トーナメントの山を8校ずつA~Dブロックに分けるとすると、好投手を擁する各校がどのブロックに入るかが大会の行方を大きく左右する。
エース格が1枚の高校は是が非でもAブロックに入りたい。試合間隔があくこともさることながら、「7日間で500球」の球数制限の影響が大きく異なるからだ。
雨天順延がないと仮定すると、Aブロックに入った高校は、「7日間」に収まる試合数は最大3試合である。つまり、一人の投手で投げ切る場合、平均して1試合あたり166球投げることができる。
対して、Dブロックに入った高校は、「7日間」に収まる試合数が最大4試合となる。つまり、1試合あたり125球で投げ切る必要がある。どれだけ球数が少ない投手でも1試合を投げきるには無理のある球数である。
一人の投手で投げきる想定の試算をしている時点で本来の趣旨には反するが、これは大きな差である。
逆に、複数の好投手を抱えるチームがDブロックに入ったら、大きなアドバンテージとなる。そもそも複数投手で戦う時点で球数制限をほぼ気にしなくてすむ上に、投手の疲労度という点で、勝ち上がるにつれ相手校との差がつきやすい。
ということから、相手校は一旦無視してトーナメントのどこに入るかだけでいうと、エース1枚の北海、仙台育英、東海大相模、東海大菅生、中京大中京、市和歌山、天理、福岡大大濠あたりはAブロックに入れたら大成功。
逆に複数の好投手を持つ大阪桐蔭に常総学院、県岐阜商、智弁学園あたりはDゾーンに入ったら成功。そういう見方ができるだろう。
あとは21世紀枠の4校と初戦であたるのはどこか、が大きい。ことしの21世紀枠は例年よりは一般選出校との戦力差は大きくない印象だが、優勝候補校からするとボーナスステージであることにはかわりない。うまく序盤で大差をつけることに成功すると、エースを温存できるうえに控え投手にマウンドを経験させられる。
2014年春の龍谷大平安は初戦で21世紀枠・大島とあたったことで、エース格の高橋奎二を初戦温存させられた上に、2番手・3番手投手に甲子園のマウンドを経験させられた。この経験が決勝戦でいき、初戦マウンドを経験していた中田投手の見事な火消しで履正社を振りきったのである。
いよいよ明日15時から、運命の抽選会が始まる―――