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サプライズ選考の歴史

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28日に発表された94回選抜大会出場校。最大のサプライズは聖隷クリストファーの落選と大垣日大の選出だろう。

選考委員である元慶応大学野球部監督の鬼島一司氏が、要は大垣日大の方が個々の力量が高くて甲子園で勝てそうだからと理由を説明していたが、それをいっちゃあ秋季大会前の前評判で決まってしまうのでは。ほな毎年東海大相模選ぶんかという話である。

この鬼島さん、NHKの解説でもおなじみだが、数年前の甲子園の試合で解説を務めた際、ワンナウト一塁でショートフライ、という場面で「今のは打球が高く上がりましたからね、審判がインフィールドフライを取りませんでしたね」と解説していて、筆者は閉口してしまった。

聖隷クリストファーの選手は、今はまだ難しいだろうが、徐々に気持ちを切り替えて、あの経験があったから、と夏に言えるように頑張ってもらいたいし、大垣日大の選手は変に気負いすぎずに選抜大会に臨んでほしいとも思う。

ふりかえると、サプライズ選考はこれまでもたまに起きてきた。

いくつかのパターンがあるが、まずは、実力のある高校や大会注目選手を擁する学校が、秋季大会の成績上位チームを逆転して選出されるケース。

近年だと2009年の菊池雄星率いる花巻東。前年の秋季東北大会の準決勝で光星学院に3-6で敗れたが、決勝で同じ岩手の一関学院が1-7で光星学院に敗れていた。世代屈指の左腕として評判の高かった菊池の存在が決め手となり、逆転で選出。

続いて2010年の日大三。前年秋東京大会の準決勝で帝京に4-5で敗れたが、決勝で東海大菅生が1-13で帝京に敗れたこともあり、逆転選出。

この2校はいずれもセンバツで準優勝と、期待通りの好成績を収めた。

次に、通常であれば落選濃厚だが、チーム力とその他要因が考慮されたケースが、2000年の智辯和歌山である。前チームは夏の甲子園ベスト4。主砲の池辺・武内や堤野など、前チームの主力が多く残るチームだったが、秋の国体の試合の直後(詳しくは覚えていないが、翌日だったか?)に近畿大会の初戦に臨み、1-3で東洋大姫路に敗戦。

しかし、智辯和歌山はチーム力を評価されサプライズで選出されると、センバツは猛打で勝ち上がり、準優勝。夏も優勝と、きっちりと結果を残した。

また、地元校の選出ゼロを回避するため?不可解な選出も過去にあった。

1993年、前年秋の近畿大会に兵庫1位で臨んだ川西明峰は、初戦で京都成章に1-2で敗戦。京都成章は次戦で同じ京都の北嵯峨に1-4で敗戦。京都勢がベスト4に2校(東山・北嵯峨)残ったことで落選の憂き目にあった京都成章だったが、悔しいことになんと初戦で破った川西明峰も選出されたのである。しかも同一都道府県で3校は選出しないという選考方針が明言されていなかった頃の話であり、成章の選手にとっては、自分たちが下した高校が選ばれるというのはなんとも悔しい選考だっただろう。

ちなみに成章は夏の京都大会準決勝で北嵯峨にリベンジするも、決勝で京都西に2-3で敗戦。またしても初の甲子園を目前で逃すのであった。そのときのエースが後のメジャーリーガー・大家友和である。

なお、93年のセンバツには同じく前年秋の近畿大会初戦敗退の智弁学園も選出されており、地方大会の初戦敗退組2校が同時に選出される超サプライズ選考となった。

兵庫勢0の危機はその後数回あったが、2012年の洲本高校の21世紀枠選出で乗り切ったりもしたが、ついに2015年、高校野球100周年の年にはじめて兵庫勢選出なし、ということがあった。(2018年も選出なし)ついに観念した高野連。

一方、大阪勢の選出0の最大の危機は2003年。前年秋の近畿大会は3校とも初戦敗退となったが、1位通過校で、初戦で東洋大姫路に2-4で敗れた近大付を選出。(センバツでは初戦で遊学館に大差で敗れた。)この最大の危機を乗り越えた(?)大阪勢は今に至るまで、戦後のセンバツ全大会に出場し続けている。

大人の思惑に振り回されるのもまた、センバツの醍醐味?はやく予選化してくれー。

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